2024.06.04

大阪大学とは?偏差値や就職実績、2次試験対策を紹介します!

大阪大学とは?偏差値や就職実績、2次試験対策を紹介します!

大阪大学に行きたいと考える入学希望の方も多いのではないでしょうか。しかし、どのような勉強方法や対策方法をすればいいのかわからないという受験生も多いと思います。そこで本ページでは、大阪大学の入試方式や倍率などのデータをご紹介します。是非参考にしてみてください。

大阪大学とは

大学名偏差値
東京大学67.5~72.5
京都大学62.5~72.5
東北大学55.0~67.5
九州大学55.0~65.0
北海道大学50.0~65.0
大阪大学57.5~70.0
名古屋大学50.0~67.5

※一般入試前期日程の偏差値を参照しています

日本の国立大学で最多の学部学生数

大阪大学の学部学生数は14,986人で、これは日本の国立大学としては最多です。ちなみに2番目は東京大学の13,974人、3番目は京都大学の12,889人となります。

日本の国立大学で最多の女性教員数

大阪大学は、『大阪大学ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)推進宣言』を公表しており、多様性が受け入れられ、尊重される環境整備を促進・徹底することを宣言しています。この宣言の通り、大阪大学の女性教員数は654人で、これは日本の国立大学で最多の女性教員数です。

ユニークなマスコットキャラクター「ワニ博士」

大阪大学にはなんとマスコットキャラクターがいます。それがワニ博士です。

ワニ博士は、1964年、大阪大学豊中キャンパス理学部の新校舎工事現場にて発見されたワニの化石(マチカネワニ)を元に誕生しました。誕生日は5月3日だそうです。大阪大学のホームページには至る所にワニ博士がいて、大阪大学Q&Aもワニ博士が答えてくれています。大学にマスコットキャラクターがいるというのも珍しいですが、このようなユニークさも阪大の魅力の1つと言えるでしょう。

大阪大学の学部について

学部学科
文学部人文学科

人間科学部
人間科学科

外国語学部

外国語学科
法学部法学科国際公共政策学科
経済学部経済・経営学科
理学部数学科物理学科化学科生物科学科
医学部医学科保健学科
薬学部薬学科
歯学部歯学科
工学部応用自然科学科応用理工学科電子情報工学科環境・エネルギー工学科地球総合工学科
基礎工学部電子物理科学科化学応用科学科システム科学科情報科学科

大阪大学ホームページ、https://www.osaka-u.ac.jp/ja/schools/faculty

国内トップレベルの総合大学のため、一通りの学問を学べるように、学部の種類は豊富です。他の旧帝大と異なる大きな特徴が3点あります。

①外国語学部があり、言語ごとの専攻が多数ある

②農学部がない

③工学系の学部が工学部と基礎工学部に分かれている

①についてですが、英語、フランス語、中国語といった比較的メジャーな言語からスワヒリ語、ヒンドゥー語といった言語の専攻があり、幅広い言語を扱っています。これには2007年に大阪外国語大学と統合した背景があります。旧帝大では珍しい外国語学部があるのは大阪大学の特徴の1つと言えます。

③については、一般的には工学部の中に多数の学科があるのが他の旧帝大にもみられるような形式ですが、阪大では基礎工学部というものがあり、工学部と基礎工学部で工学分野をカバーしています。

基礎工学部は理学と工学の融合という理念があり、様々な分野を取り入れながら研究を進める姿勢を大事にしています。一方、工学部は工学に特化して社会にとって実用的な研究を推し進める姿勢があるようです。このような理念や姿勢は実際に研究に関わらないと実感することは難しいので、受験生としては工学部と基礎工学部の学科を調べて自分の興味とマッチしているかどうかを確認してみるとよいでしょう。

大阪大学の学生数

令和5年5月1日データ

学部学生数男女比率
文学部749男性:45.8%女性:54.2%

人間科学部
635男性:38.0%女性:62.0%

外国語学部
2,742男性:37.1%女性:62.9%
法学部1,101男性:62.4%女性:37.6%
経済学部989男性:75.7%女性:24.3%
理学部1,152男性:80.6%女性:19.4%
医学部1,336男性:47.9%女性:52.1%
薬学部308男性:52.4%女性:47.6%
歯学部334男性:50.9%女性:49.1%
工学部3,594男性:86.1%女性:13.9%
基礎工学部1,919男性:90.3%女性:9.7%
合計14,986男性:65.9%女性:34.1%

https://www.osaka-u.ac.jp/ja/guide/outline/data/students

学部生全体としては1万5千人ほどの学生が在籍しています。冒頭でも述べたようにこれは日本の国立大学で最多です。中でも工学部は3,594人と他の学部と大きく差をつけて人数が多くなっています。大学全体の男女比は男性が約66%、女性が約34%になっています。ただ、学部によってかなり差があり、経済学部、理学部、工学部、基礎工学部では男性の比率が高くなっています。特に、基礎工学部は男性90%、女性10%程度と非常に大きな差があります。一方で、人間科学部や外国語学部では女性の比率が高い傾向があります。

大学の所在地

豊中キャンパス吹田キャンパス箕面キャンパス
文学部法学部経済学部理学部基礎工学部
阪急電車宝塚線  石橋阪大前駅から徒歩 全学教育推進機構  約15分文学部、法学部、経済学部 約20分理学部、基礎工学部 約25分
大阪モノレール  柴原阪大前駅から徒歩約7~15分
人間科学部医学部歯学部薬学部工学部
阪急電車千里線 北千里駅から徒歩教育・学生支援部、人間科学部、医学部(医学科) 約30分医学部(保健学科)、歯学部、薬学部 約25分工学部 約15分
大阪モノレール 阪大病院前駅から徒歩約5~15分
外国語学部
北大阪急行線 箕面船場阪大前駅から徒歩 約3分

大阪大学ホームページ、https://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/top

キャンパスは全部で3つあります。豊中キャンパス、吹田キャンパス、箕面キャンパスです。

豊中キャンパスは文学部、法学部、経済学部、理学部、基礎工学部が利用しています。サークル活動の拠点となる施設が設置されており、3つのキャンパスの中で最もサークル活動が盛んです。コミュニケーション促進のための「ラーニング・コモンズ」と「スチューデント・コモンズ」という場所は、部室のない学生の活動場所などに使われています。さらに、サイバーメディアセンターには学生の学び場「サイバーメディアコモンズ」があり、世界最高水準の大規模立体可視化システムや3Dプリンタなど高性能な機器が利用できます。課外活動オリエンテーションも豊中キャンパスで実施されています。

吹田キャンパスは人間科学部、医学部、歯学部、薬学部、工学部の学生が利用します。万博記念公園に隣接するキャンパスです。理系学生の大半が2年次から通うキャンパスで、建物のほとんどは研究施設です。パルテノン神殿と呼ばれる生命科学図書館は、医学・薬学分野では国内最大級の蔵書を持ちます。

箕面キャンパスは外国語学部の学生が利用します。元々は大阪外国語大学と統合してできたため、そのキャンパスを用いていましたが2021年に箕面船場阪大前駅東側に移転しました。箕面キャンパス周辺は北大阪急行線(電車)延伸に伴い、再整備が進められ、スーパーやオシャレなカフェが続々と出店し、箕面市立船場図書館・文化芸能劇場なども完成し、街全体がとても賑わっています。大学から徒歩3分の場所に駅があり、徒歩15分の場所には大型ショッピングモールもあります。今後、さらに発展し便利で人気エリアになると思います。

大阪大学の就職・進学について

主な就職先

2023年度

主な就職先人数
アクセンチュア32名
関西電力32名
三菱電気30名
楽天グループ29名
NTTデータ29名
ダイキン工業28名
三井住友銀行28名
日立製作所27名
富士通27名
トヨタ自動車26名
クボタ24名
三菱重工22名
パナソニック21名
大阪ガス21名
三菱UFJ銀行18名
住友化学18名
NTT西日本18名
島津製作所17名
ヤフー16名
野村総合研究所16名
日本生命保険16名

https://univ-online.com/rank2/y2023/kinki/r1920163

大阪大学の学部卒業生は40%が就職しており、48%が進学しています。残りの12%は臨床研修医やその他の進路を選択しています。主な就職先を見てみると、NTTやヤフーといったIT企業、パナソニックや富士通、日立、トヨタといったメーカー、三井住友銀行や野村証券といった銀行・証券会社への就職が多くあります。また、コンサル系ではアクセンチュアへの就職も目立ちます。このように全体で見てみてみると、様々な業界での有名企業への就職実績があります。進学については理学部、工学部、基礎工学部の学生は約80%が進学しており、特に工学部は90%近くになっています。

偏差値と倍率

偏差値

学部・学科偏差値
文学部65.0

人間科学部
65.0

外国語学部
57.5〜62.5
法学部65.0
経済学部65.0
理学部60〜62.5
工学部60〜62.5
基礎工学部62.5〜65
医学部医学科70.0
薬学部57.5
歯学部62.5
工学部60.0
基礎工学部65.0

https://search.keinet.ne.jp/1295/general/border_rate

偏差値は平均すると63程度になっています。偏差値が一番高いのが、医学部 医学科の70.0となっています。こちらの偏差値は前期試験のみをまとめたものになります。共通テストのボーダーについては、80%程度の学部・学科が多いです。その中でも、外国語学部、医学部保健学科についてはボーダーが70〜74%になっており、他学部と比較しても、ボーダーが少し下がります。

倍率

学部・学科倍率
文学部2.9

人間科学部
2.3

外国語学部
1.0〜3.0
法学部2.7(法)1.6(国際公共政策)
経済学部3.0
理学部2.1〜3.4
工学部2.1〜2.7
基礎工学部2.4〜3.8
医学部医学科2.4
医学部保健学科1.4〜2.7
薬学部2.2
歯学部2.0

https://search.keinet.ne.jp/1295/general/exam_result

最も倍率が高いのは基礎工学部であり3.8倍となっています。また、医学部保健学科は1.4倍の倍率になっており、全学部学科の中で最も倍率が低いです。基礎工学部、外国語学部、保健学科は学科により倍率に差があります。大学全体でみると、前期試験の倍率は約2.4倍です。

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大阪大学の攻略法

令和 7年度入学者選抜の実施教科・科目等 (一般選抜)

入試方式について

一般選抜(前期日程)の他に、総合型選抜、学校推薦型選抜があります。

一般入試の攻略法

配点について

学部ごとの詳細例

大阪大学ホームページより

https://www.osaka-u.ac.jp/ja/admissions/faculty/general/2025

前期日程

文学部

試験国語社会数学理科外国語情報小論文等配点合計
共通テスト506050405010260
個別学力検査150(100)(100)150400
合計20060(160)50(150)4020010660

共通テストでは地歴公民から2科目個別学力検査では地理歴史または数学から1科目を選択

人間科学部

試験国語社会数学理科外国語情報小論文等配点合計
共通テスト10010010010010030630
個別学力検査200200200600
合計300100300100300301,230

共通テストでは地歴公民から2科目

外国語学部

試験国語社会数学理科外国語情報小論文等配点合計
共通テスト505050255010235
個別学力検査100(100)(100)300500
合計15050(150)50(150)2535010735

共通テストでは地歴公民から2科目

法学部

試験国語社会数学理科外国語情報小論文等配点合計
共通テスト1201201208012040600
個別学力検査200200200600
合計32012032080320401,200

共通テストでは地歴公民から2科目

経済学部

試験国語社会数学理科外国語情報小論文等配点合計
A配点共通テスト1201001205012030540
個別学力検査20202060
合計1401001405014030600
B配点共通テスト141014514360
個別学力検査180180180540
合計1941019451943600
C配点共通テスト656065306515300
個別学力検査100100100300
合計165601653016515600

共通テストでは地歴公民から2科目

理学部

試験国語社会数学理科外国語情報小論文等配点合計
共通テスト1005050505010310
個別学力検査250250200700
合計10050300300250101,010

医学部 医学科

試験国語社会数学理科外国語情報小論文等配点合計
共通テスト1007510010010025500
個別学力検査500500500面接1,500
合計10075600600600252,000

医学部 保健学科 看護学専攻

試験国語社会数学理科外国語情報小論文等配点合計
共通テスト10010010010020025625
個別学力検査100100200400
合計100100200200400251,025

医学部 保健学科 放射線技術科学専攻、検査技術科学専攻

試験国語社会数学理科外国語情報小論文等配点合計
共通テスト10010010010010020520
個別学力検査225225225675
合計100100325325325201,195

歯学部

試験国語社会数学理科外国語情報小論文等配点合計
共通テスト1005010010010020470
個別学力検査300300300面接3001,200
合計10050400400400203001,670

薬学部

試験国語社会数学理科外国語情報小論文等配点合計
共通テスト100501001005025425
個別学力検査250250150面接あり小論文 50700
合計1005035035020025501,125

工学部、基礎工学部

試験国語社会数学理科外国語情報小論文等配点合計
共通テスト755075505025325
個別学力検査250250200700
合計7550325300250251,025

阪大入試の特徴は、大学入学共通テストと個別学力検査の配点比率が、学部により大きく異なることです。多くの学部で共通テストと個別学力検査では、個別学力検査の配点を高く設定しており、だいたい1.6倍~3倍程度の差があります。一方で、法学部や人間科学部では大学入学共通テストと個別学力検査の得点比率が1:1となっています。また経済学部では、配点比率を3タイプ設定してあり、共通テストと個別学力検査の比率を9:1、もしくは1:9で判定したのち、1:1の比率で残りを判定する、という変則的なものになっています。したがって、阪大を受験する場合には、志望学部の受験教科や科目だけでなく、大学入学共通テストの配点を含め、全体の配点比率がどの程度になっているかを確認し、受験対策を立てることをおすすめします。

対策

記述力重視の入試問題

阪大の入試を全ての科目で見てみると、記述力を非常に重視していることが分かります。例えば、英語では記述問題を含む長文読解、英文和訳、自由英作文で構成されています。現代文では文章の内容を自分の言葉で説明する問題、地理歴史では長文論述が中心の出題となっています。さらには理系科目でも、数学は文系数学でも証明問題が頻出であったり、理系数学は複雑な計算の上で採点者に伝わる記述答案を作ることが必要です。このように、阪大入試ではどの科目でも記述を重視したような出題が目立ちます。

また、いわゆる難問や奇問といった出題はされないものの、記述量や計算量が多かったりするので丁寧にミスなく解き切ることが求められます。対策としては、二次試験に使う科目は全て「採点者に伝わる答案作り」を実践していくと良いでしょう例えば、数学の問題集を解くときに、ただ計算や結果を書くだけでなく、解答の過程や論理も書くようにしましょう。さらに学校や塾の先生にその答案を添削してもらえば、自分の目線では足りてない記述を指摘してもらえて答案作成力向上に繋がります。特に、過去問演習に入ったら添削は必須です。このような記述の実践と添削を行っていけば合格への道が開けてくるでしょう。もちろん、記述の前提となるような基礎の理解や暗記は最初に済ませなければならないので、基礎が完成してない場合は優先的に取り組んでいきましょう。

大阪大学の攻略法(総合型選抜)

文学部

試験試験科目
1次選考提出書類 50点

2次選考
共通テスト(※1)提出書類小論文面接
総合計
国語社会数学理科英語情報合計
(200)(200)(200)(100)(200)(50)200(※2)100100100500

※1:共通テストの合計点が概ね75%以上であることが必要

※2:950点満点を200点満点に換算

人間科学部

試験試験科目
1次選考提出書類

2次選考
共通テスト提出書類小論文面接
総合計
国語社会数学理科英語情報合計
2020(※)2020205105404020205

※:第1解答科目の成績を利用

外国語学部

試験試験科目
1次選考提出書類

2次選考
共通テスト提出書類小論文面接
総合計
国語社会数学理科外国語情報合計
10080502515010415(※)150200150915

※:共通テストの合計点が概ね75%以上であり、かつ外国語の得点が概ね80%以上であることが必要

法学部

試験試験科目
1次選考提出書類

2次選考
共通テスト(※1)提出書類小論文面接
総合計
国語社会数学理科英語情報合計
(120)(120)(120)(80)(120)(40)160(※2)1030200

※1:共通テストの合計点が概ね80%以上であることが必要

※2:600点満点を160点満点に換算

経済学部

試験試験科目
1次選考提出書類

2次選考

配点区分
共通テスト(※1)提出書類面接
総合計
国語社会数学理科外国語情報合計
A配点(※2)2520(※3)30101051005050200
B配点(※2)1010(※3)20451051005050200

※1:共通テストの合計点が概ね80%以上であることが必要

※2:A配点、B配点の二つの配点区分のうち、総合計得点が高い配点区分により合否判定を行う

※3:第1解答科目の成績を利用

理学部(研究奨励型、挑戦型)

試験試験科目
1次選考提出書類

2次選考
共通テスト提出書類口頭試問※2
総合計
国語社会数学理科外国語情報合計
2010(※)20202010100(※1)100200

※1:第1解答科目の成績を利用

※2:挑戦型では小論文も課される

大阪大学の総合型選抜は

文学部

人間科学部

外国語学部

法学部

経済学部

理学部

で実施されています。

全体的な特徴としては

・全ての学部で共通テストが課され、文学部、外国語学部、法学部、経済学部では75%〜80%の得点率が必要

・法学部を除いて共通テストの点数が配点の半分を占める

・提出書類には主に志望理由書と、各学部のアドミッション・ポリシーに合致する活動報告書が必要

といったものがあります。

特に、活動報告書については「学会発表」「課題研究」「留学」「英検1級」といった入念な準備が必要だったり、取得困難な資格などが例として挙げられています。

対策

活動報告書のための準備

総合型選抜では各学部ごとにアドミッション・ポリシーに合致した活動報告書の提出が必要です。学部によって差はあるものの、基本的には高校時代に何かしらの研究活動を行ったり、英検1級などの英語能力の高さを示す資格など求められる基準は高い傾向があります。このような活動報告は高校3年生になってからでは準備が間に合わなくなることもあるので、高校入学時点から準備を進めていくのがおすすめです。

共通テスト対策

大阪大学の総合型選抜では共通テストの配点が半分を占める学部がほとんどで、さらに、求められる基準が75〜80%のため共通テスト対策は必須です。提出書類や面接が良くても、共通テストが基準に達していなかったり、ギリギリを争う入試になった場合は共通テストの1点が合格か不合格の境目になるかもしれません。得点率80%は最低ラインとしてそれ以上を目指していきましょう。大阪大学は総合型選抜と一般入試を併願できるので、もし総合型選抜がダメだった時のための一般入試のためという意味もあります。ちなみにですが、経済学部の一般入試では共通テストの結果を配点の9割とする判定方式もあるので、二次対策が不十分でも共テで逃げ切るプランなんていうのも可能です。

大阪大学の攻略法(学校推薦型選抜)

医学部 医学科

試験試験科目
1次選考共通テストの成績が80%以上の者から成績上位30名までを合格とする

2次選考
共通テスト小論文面接提出書類
総合計
国語社会数学理科外国語情報合計
2015(※)2020205100100100300

※:第1解答科目の成績を利用

医学部 保健学科 看護学専攻

試験試験科目
1次選考共通テストと提出書類から総合的に判断
共通テスト
国語社会数学理科外国語情報合計
200100(※1)20020020040940

2次選考
共通テスト小論文提出書類口頭試問面接
総合計
国語社会数学理科外国語情報合計
2010(※1)3020200(※2)10050100250

※1:第1解答科目の成績を利用

※2:配点0点としているが、受験する必要がある

医学部 保健学科 放射線技術科学専攻

試験試験科目
1次選考共通テストと提出書類から総合的に判断
共通テスト
国語社会数学理科外国語情報合計
100100(※1)20020010030730

2次選考
共通テスト小論文提出書類口頭試問面接
総合計
国語社会数学理科外国語情報合計
1510(※1)2525250(※2)1005050200

※1:第1解答科目の成績を利用

※2:配点0点としているが、受験する必要がある

医学部 保健学科 検査技術科学専攻

試験試験科目
1次選考共通テストと提出書類から総合的に判断
共通テスト
国語社会数学理科外国語情報合計
1000(※)20020010020620

2次選考
共通テスト小論文提出書類口頭試問面接
総合計
国語社会数学理科外国語情報合計
0(※)0(※)50500(※)0(※)100505050250

※:配点0点としているが、受験する必要がある

歯学部

試験試験科目
1次選考提出書類

2次選考
共通テスト面接
総合計
理科数学
合計
第1解答科目第2解答科目第1解答科目第2解答科目
25252525100(※)200300

※理科の第1、第2科目の合計得点と、数学の2科目の合計得点それぞれが80%以上であることが必要

薬学部

試験試験科目
1次選考共通テスト、調査書

2次選考
共通テスト小論文面接提出書類
総合計
国語社会数学理科外国語情報合計
15050(※)200200150257751001501,025

※:第1解答科目の成績を利用

工学部

試験試験科目
1次選考共通テスト、調査書

2次選考
共通テスト面接提出書類
総合計
国語社会数学理科外国語情報合計
200100(※)2002002001001,0001001,100

※:第1解答科目の成績を利用

基礎工学部

試験試験科目
1次選考共通テスト、提出書類

2次選考
共通テスト口頭試問
総合計
国語社会数学理科外国語情報合計
10075(※)20020012535735あり735

※:第1解答科目の成績を利用

大阪大学の学校推薦型選抜は

医学部 医学科

医学部 保健学科

歯学部

薬学部

工学部

基礎工学部

で実施されます。

理学部を除いた理系の学部だけになっていますね。総合型選抜とは異なり、高校の学校長の推薦が必須で、多くの学部では平均評定4.0以上が出願要件になっています。学部によって細かい差があるので、大学から公表される受験年度の募集要項は必ずチェックしておきましょう。また、学校推薦型でも共通テストの受験は必須で、配点は医学部医学科、医学部保健学科、歯学部ではだいたい三分の一から半分くらいあります。一方、薬学部と工学部、基礎工学部では配点のほとんどが共通テストになっています。このように、学部によって差はあるものの、共通テストの配点は全体を通して高い比率と言えるでしょう。

対策

高校での評定4.0以上の獲得

学校推薦型では評定が出願要件になっている学部がほとんどで、要件になっていなくても例えば「各高校から1学科につき3人までの出願」とされているので高校での成績は高くないと出願自体が厳しいものになります。学校推薦型を狙っていきたい場合は、学校の定期テスト対策を中心に高い評定を取れるようにコツコツ努力していきましょう。

共通テスト対策

大阪大学の学校推薦型では共通テストの配点が高い傾向にあります。比較的低い配点の医学部医学科や歯学部だったとしても300点満点中の100点なので、三分の一はあることになります。工学部だと配点の9割が共通テストで残りが面接なので、いかに共通テストで点数を取るかが大事になってきます。歯学部のみ、共通テストの得点率が80%以上と明確に書かれていますが、他の学部でも受験者層や配点を見ると80%は最低ラインとみて良いでしょう。総合型選抜と同じく、学校推薦型も一般入試と併願可能なので一般入試の対策も兼ねて共通テストではできる限り高い点数を狙っていきましょう。

まとめ

大阪大学は旧帝大の中でも上位の難易度の大学です。基礎を理解した上での記述力が求められ、採点者に分かりやすく伝える答案作りが必須です。阪大を目指す場合は日頃から記述によるアウトプットを心がけ、先生にチェックしてもらいましょう。学部によって学校推薦型か総合型選抜かが分かれているので、自分の希望学部がどちらなのかは早い段階で確認しておきましょう。ただ、文系は全て総合型選抜なので注意してください。どちらの推薦も一般入試とも併願できるので、一般と推薦を両方狙う場合は共通テストの対策をしっかり行い、一般入試合格への土台も作っておきましょう。

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